子は鎹

セロ クロオ テンドウ オシ

優しいホちゃんへ

拝啓 優しいあなたへ

 

※当方No.2ヒーローのホ〜クスをホちゃんと呼ばせて頂いております。

※WJ本誌派の人間が書いており配慮が出来ていないかもしれません。

※スーパー独自解釈です。初めから暗い

 

 

 

12月28日はホちゃんの誕生日。

たかみけいごくんの誕生日。

 

ホ〜クスこと、たかみけいごくんについて、少し語りたいです。

 

まず前提として、かっこよくてかわいくて優しくて有能で仕事が早くて人とのコミュニケーションも上手くて仕事仲間にも慕われていて市民にも愛されていて軽やかで飄々としていて「好き」に真っすぐで誠実で立ち回りが上手でどんなに自分がどん底でも他人を優先して殴られても庇って立ち上がって国の未来を信じ続けるホちゃんが大好きです。本当にかっこいい。

 

あとこれを言うと「結局そういう感じか」と言われかねないが顔が良い。事実である。顔が良い。すごくかっこいい。顔が良い。いつ何時も顔が良い。子供の頃から顔が良い。私の大好きなポイントは重たげなまぶたです(そうでしょうね)。

 

そして個性がかっこいい。「剛翼」の全てがかっこいい。見た目も名前も強さも一気に救える人の数も全てがかっこいい。そしてそれを使いこなすホちゃんが一番かっこいい。

 

ずっと好き好き言っていたいし「好き」の話で多分あと20万字書けるのですがここから先は少し真面目な話になってしまいました。誕生日なのに!!解釈は人それぞれですし頭の良い解釈はあまり出来ないのでファンのお気持ちみたいなものです。重い話はいいかな~って方は回れ右でお願いします!ホちゃん、大好きだよ!!!!!

 

 

 

私たちはホちゃんの幼少期を割と具体的に見せてもらっていて、彼がどんな親の元に産まれどんな環境で育ったのか知っています。だからこそ、私はホちゃんの誕生日のことを考えると胸がキュッっとなります。

 

忘れもしない299話『邦画の辛いヤツ』。ホちゃんの誕生について、他でもない親がマイナスな気持ちでいたこと、それを小さなホちゃんが知っていたことが、涙が出るほど悲しかった。ホちゃんのことは初登場から好きで、「めちゃくちゃ好みのヒーローが出てきた!」と心踊ったあの時の気持ちをこの話を読みながら思い出して更に胸を痛めました。『邦画の辛いヤツ』は誰の言葉で何を指しているのかな。先生かなホちゃんかな。もしもホちゃんが『辛いヤツ』と名をつけるなら、私はこれらの出来事をホちゃんの心の傷として見ていくことになります。

 

思い返せば初登場のホちゃんは軽々しい言動とヘラヘラとした表情、瞼の重い目が印象的で、それでいてノリも愛想も良く自信たっぷりで若くしてNo.2になる実力があるかっこいいお兄さんで、大きな翼で自在に羽ばたくキラキラとした人でした。ホちゃんの根っこはあの時から変わっていないはずなのに、バックグラウンドを知ってしまった上、中々報われない状況が続く今、随分と印象が変わったなあと思うのです。初登場のキラキラのホちゃん、今見ると後ろに背負っている物が透けて見えてしまって.....勝手に切なくなってしまいます。

 

ホちゃんの内面の話を少しだけ。「こいつが産まれなきゃ俺はまだ自由やった」という刃のような言葉を親から日々浴びせられていた子どもが、普通でいられるわけが無いと思うのです。子どもが持つべき感情が欠落し、大人の不都合にならないようにいい子にして、色んなことを諦めてしまった子ですよ、そんな子が「正しくあろう」なんてどうして思えるのか。ホちゃんのこの言い訳せずに前を向ける強さはごく普通の一般人である私には不可解すぎて、好きになってから数年間頭を悩ませていました。好きな人のこと、知れば知るほど分からない。「楽観的」で「エンデヴァーさんが支えてくれた」からだと彼は語るけど、私は「絶対何か裏の理由がある」と構えてしまっていたし、疑う気持ちが無くなってきた今でもやっぱり分からないことだらけだなぁと思いながらお慕いしております。ホちゃんの原動力は【夢】とか【憧れ】よりも【意地】と言われた方しっくり来るかもしれない。果たしてどうだろう。

 

ホちゃんの人格形成が異常だと感じながらも、原作を読みながら「こうはならないだろ」と思うことがないのは、ホちゃんの芯の部分を先生が丁寧に書いてくださっているからだと思うのです。仕事が好きで、ヒーローが好きで、人とコミュニケーションを取るのが好きで、人に興味があって、人をちゃんと知ろうとする人。一時期、「もしも"ヒーローが暇を持て余す世の中"が絶望的に叶わないと悟った時、ホちゃんの心がポッキリ折れてしまうことは無いのだろうか」と失礼ながら心配したこともあった(私はホちゃんを疑いすぎです。すみません。だって彼が正しすぎて。)のですが、今は「ヒーローがいる限りこの人が折れることは無いんだろうな」と思っています。事務所の人たちとか他のヒーローとかゆ〜え〜生とのコミュニケーションの取り方を見ても、きっとヒーローとして生きている今の立場は好きなんだろうなと思うのです。だから、ホちゃんの心の強さは理解しきれないけど「まぁホちゃんヒーロー好きだしな」と納得出来るのです。ヒーローの負けは見たくないし、ヒーローの強さを信じている。誰も立ち上がらないなら、自分がまず立ち上がろうとする。これも【意地】なのかなと思うとストンと腑に落ちますが真意はわかりません。私が納得したいだけなのかもしれません。

 

これは結果を見た上で心底思う事なのですが、ホちゃんの『原点』がエンデヴァーというヒーローで良かったと思うのです。未来のヒーローになるべく公安に訓練され、誰よりも「ヒーローにならなくてはいけなかった」ホちゃんが実はヒーローになんかなりたくなかったと言い始めたらと考えるとゾッとします。これが1番地獄かもしれません。自分の個性を上手く使って人の役に立てるのが嬉しいと、そういう気持ちがホちゃんのベースになっていることは本当に救いだな、良かったなぁと、正しくあるホちゃんを称えたいオタクは思ってしまうのです。これもエゴかなあ!?!??えーん。

 

 

 

ホちゃんを好きになってからずっと考えていることがあって。

 

「ホちゃんの幸せって何だろう?」

 

という問いです。これには答えが出ていません。ホちゃんの好きなところで、かつ苦しいところが、自分を優先しないところなのですが、このギブが多い性格こそが「彼の幸せとは?」と考え込んでしまう要因でありまして...。公安というヒーローの未来を考えて取りまとめる場所で育ったホちゃんは、自分の欲とか目的以上にヒーローの今と未来について考えているように見えます。最初にエンデヴァーを試したのも印象的でした。彼の言動は大抵"人のため"に起こしているのです。ホちゃんはヒーローが幸せなら幸せなのでしょうか。国民が幸せなら幸せなのでしょうか。エンデヴァーさんが輝いていれば幸せなのでしょうか。平和な世の中になり自分が暇になれば幸せなのでしょうか。そもそももうとっくに幸せなのでしょうか。それとも幸せになることは望んでないのでしょうか。私の想像力が乏しすぎるのか何を考えてもしっくりこないのです。

 

何せ欲が見えないのです。認められたいとか、こうなりたいとか、逆にやりたくないとか、許せないとか、そういう欲や感情は殺してヘラヘラしている。何もかも受け入れてしまう。自分がどんなにボロボロになろうと泣かないしそんなもんよね、と諦めたように笑ってしまう。..............ホちゃん..............ホちゃんの幸せって何ですか..............オタクは知りたいです。これもお節介でしょうか。そうですよね。

 

それでもホちゃんを見ているうちになんとなく見えてきたものもありました。

「多分人が好きなんだろうな」

ということです。トゥワイスの本質も見抜いて尊敬もしていました。ファンへのサービスも擦るのが当たり前かのように欠かさない。事務所の人たちにも愛されていそう。常闇くんのことも気にかけて師と慕われるほどにまでなっていて。公安の職員ともいがみ合うことなく関係は良好そうに見えました。ホちゃんは人と上手く渡り合える才能を持っているだけじゃなくて、人にちゃんと興味を持って、向き合って、知ろうとしているように見えます。そこで得た楽しい、とか嬉しい気持ちにきっと嘘はないのです。多少は相手に合わせて演じることはあれど一人ひとりと上辺じゃない「対話」が出来ているなあといろんな場面で思いました。

 

 

だから、誕生日は、ホちゃんの周りの人達にたっくさん祝われて欲しい。もういいよってくらい祝われて欲しい。幼少期とか、公安に縛られてた頃とか、その頃の寂しさを塗り替えるくらい祝われて欲しい。

 

事務所の人たちにたくさん祝われて、

ヒーローたちにもたくさん祝われて、

公安の職員たちにもたくさん祝われて、

九州の市民にたくさん祝われて、

雄英生やヒーローの卵たちにもたくさん祝われて、

食堂のおばちゃんやセキュリティのおじちゃんや清掃員のスタッフにもたくさん祝われて、

 

ホちゃんに関わる全ての人に祝いの言葉をかけられて、1日中忙しくして欲しい。ホちゃんの周りにはたくさんの人がいて、こんなにも愛されてるって嫌でも実感して欲しい。

 

それが今、わたしが思い付く1番のプレゼントです。

 

 

たかみけいごくん、お誕生日おめでとうございます。あなたの誕生日を喜ぶ人が今はたっっっっくさんいるってこと、伝わるといいな。

 

 

 

いい笑顔のホちゃんがまた見れますように。